みなさんこんにちは。
”自分の言葉で人生を生きる「経営者の言語感覚プログラム」”
講師の坂本です。
今回は、なぜ、正論で人は動かないのか、感情がどのように影響しているのかについて書きたいと思います。
なぜ丁寧に説明しているのに、相手は動かないのでしょうか。
たしかに論理は正しい。
言っていることも間違っていない。
それにもかかわらず、相手の反応は薄く、時には距離が生まれてしまう。
この違和感を、仕事や人間関係の中で感じたことがある人は少なくないはずです。
実はこれ、「感情」がキーワードになっています。
正論が通じないときに起きていること
では、なぜ正論が通じないのでしょうか。
結論から言うと、
人間は理屈で動く存在ではないからです。
人は、感情で動く生き物です。
この前提を外したまま言葉を使うと、どれだけ正しくても、相手の心には届きません。
理屈を優先したときに生まれるズレ
例えば、部下や後輩がミスをした場面を想像してみてください。
原因を整理し、改善策を示し、次に取るべき行動を伝える。
一見すると、とても論理的で、正しい関わり方に見えます。
しかし、相手の表情が硬いままだったり、どこか距離を感じたりすることはないでしょうか。
それは、説明が間違っているからではありません。
相手の感情が、その場に置き去りになっている可能性が高いのです。
人は感情が受け取られてから理屈を聞く
人はまず、自分の感情を受け取ってもらえたかどうかを、無意識に確認しています。
怖かった
悔しかった
不安だった
こうした感情が整理されないままでは、理屈を受け取る準備が整いません。
つまり、感情が動いていない状態では、行動も変わらないのです。
人間は感情動物であるという前提
そもそも、人は正しいから動くのではありません。
納得したから、動きます。
そして、その納得は、感情が動いたあとに生まれます。
にもかかわらず、私たちはつい、理屈を先に届けようとしてしまう。
その結果、こんな思考に陥りがちです。
こんなに説明しているのに
なぜ伝わらないのか
相手の理解力が低いのではないか
しかし多くの場合、問題は相手ではなく、人間の捉え方そのものにあります。
人間は不完全な存在である
さらに重要なのは、人は誰一人として完璧ではないという事実です。
感情に左右され、体調や気分に影響され、過去の経験に引きずられて生きています。
常に合理的な判断ができる人など、存在しません。
この前提に立つと、人を見る視点が大きく変わります。
上か下か
正しいか間違いか
そうした基準ではなく、不完全な存在同士が関わっているという視点を持てるようになります。
人間理解が言葉の影響力を変える
人間を理解している人の言葉は、強いのに、きつくありません。
本質を突くのに、拒絶されにくい。
なぜなら、相手の感情が存在することを、最初から前提にしているからです。
言葉は、情報ではありません。
言葉は、影響です。
人間理解が深まるほど、あなたの言葉は、人の心に静かに、しかし確実に届くようになります。
まとめ
正論が通じないのは、あなたの考えが間違っているからではありません。
人間は感情動物であり、不完全な存在であり、同じ経験を誰一人として持っていない。
この前提を知らずに言葉を使うと、どれだけ正しくても、人は離れていってしまいます。
一方で、人間を理解した上で放たれる言葉は、説明しなくても伝わり、説得しなくても行動を生みます。
このブログでは、文章や会話のテクニックの前に、
・人間とは何か
・心とは何か
・なぜ言葉が人生を左右するのか
その土台から扱っています。
次の記事では、人間の不完全さをどう受け止めるか。
それが、器の大きさや言葉の深みにどうつながっていくのかを掘り下げていきます。
それでは最後まで読んでいただきましてありがとうございました。